「シーロマン」は、ライセンス取得や体験ダイビングをはじめ、ダイビングツアーやステップアップコースなども開催している東京の中野にあるダイビングショップです。

漂流56時間

【漂流56時間・230kmの奇跡】
Sea Roman代表 福地裕文は、27年前に太平洋のまっただなかを、首ひとつ出して流されたことがある。その体験は、多くの新聞に取り上げられ、本にもなり、テレビでも紹介された。最近では「奇跡体験 アンビリバボー」にも取り上げられ多くの反響をよんだ。そんな体験をした、福地だからこそできる安全講習で今も多くのダイバーを育てている。
 
漂流230キロ ダイバー漂流
 
【流れる海・・・・福地裕文の体験】 
 
《1983年7月15日》
福地は伊豆七島新島の北に位置する鵜渡根(うどね)と呼ばれるポイントに友人達とダイビングに来ていた。このあたりは潮の流れが速いポイントだ。通常ダイバーは、危険を回避する為にバディー(相棒)と二人一組で潜るのがルールであるが、珍しい魚に気を取られている間にはぐれてしまったのである。
次の瞬間、福地は激しい潮の流れに飲み込まれてしまった。強い流れから何とか抜け出そうと、懸命に水面に浮上した。浮上した場所は、なんと船から数百メートルも離れた場所まで流されていたのである。必死に助けを求めたが風下にいた為に声は届かず、不幸にも鵜渡根周辺の複雑な潮の流れのせいで、船とは違う方向に流されていってしまったのである。
潮の流れは想像以上に速く、いつしか船は視界から消えてしまった。そのうち仲間が見つけてくれるだろう、と楽観視していた福地だったが、ここから長い一人ぼっちの漂流のはじまりだった。
漂流から2時間ほど経つと、目の前に島影が見えてきた。新島の北に位置する利島だった。人の住むこの島に上陸すれば助かると思い距離はあったが泳ぎだした。泳ぎに自信のあった福地だったが潮の流れは予想以上に強く島は一向に近づかなかった。
福地が流されていたのは、あの黒潮で日本列島の南岸を北上する世界有数の海流である。速いところで秒速2m(時速約7km)、幅は数10km~100kmにもなり、漂流している人間が抜け出すのはとても困難である。
福地はなすすべもなく、太平洋に向けて流されながらその日は夜を迎えた。
 
《7月16日》
漂流二日目。福地は一睡もせずに朝を迎えた。漁船は朝が早いために発見してもらえるかもしれないと希望を持っていたが、どんなに待っても漁船は現れなかった。頭上に太陽が現れ、昼になったことがわかったその時だった!!一隻の大型貨物船の姿が見えた。大きく手を振り、助けを求めて声を張り上げた。福地は貨物船に向かって全力で泳いだ。船員が手を振る姿は見ることが出来た。しかし、貨物船は福地を置いて通り過ぎて行ったのである。期待を裏切られ、それまで楽観的だった福地も例えようもない不安感に包まれ、急に疲労を感じた。
生還を諦めながら漂流を続けていた福地の耳に、飛行機のエンジン音が聞こえた。低空飛行を続ける飛行機を目にして、自分を探してくれているかもしれないと、大きく手を振り声を出した。結局飛行機は福地の姿を見つけることは出来なかったが、自分が生きていることを信じて探してくれているのだと実感し、再び勇気を取り戻したという。(この飛行機は、夫の急を聞きつけ、福地を探す為に妻の睦子がチャーターした飛行機だった。)このとき福地は九十九里の沖数十キロを漂っていた。
 
《7月17日》
漂流してから三日目。照りつける太陽と喉の渇きに襲われた。海水でも飲んでしまいたい、そんな衝動にかられた。しかし、海水を飲んでしまうとさらに喉が渇いてしまうので必死にこらえた。しばらくすると、幸運にも雨が降りはじめ、福地は喉の渇きを一時だけ潤すことができた。冷静になった福地はコンパスを見て自分の流されている方向を知る。ここでようやく、自分が黒潮に流されていることに気付いた。そして、三日間漂流しているので今頃は九十九里沖あたり、下手をすれば銚子沖まで流されていると考えた。まさに予想通り、福地は銚子沖にいた。これはとてつもない恐怖である。銚子沖を過ぎると黒潮は親潮とぶつかり太平洋へ流れ出る。太平洋に放り出されたら船の数は激減し、生還することは絶望的だ!!この時初めて福地は死を意識した。その時である!!福地の前に、体長5mを越える4頭のクジラが現れたのだ。死と孤独の恐怖に包まれていた福地だったが、クジラの姿に生きる希望を取り戻した。不思議なことにクジラたちは福地と遊ぶように回遊を始めた。福地もクジラを追いつづけ泳いだ。1時間以上たってもクジラは福地の周りを離れようとはしなかった。2時間ぐらい泳ぎ続けた時だった!!突然クジラたちの姿が見えなくなった。海は静けさを取り戻し、福地は再びとてつもない孤独感に包まれた。するとその時である!!信じられないことに漁船の姿が目に飛び込んできた。福地は両手を大きく振った。クジラたちがラストチャンスをくれた、と思って最後の力を振り絞り、全力で船に向かって泳いだ。漁船でも船員が福地の姿に気付いた。漂流から3日目、ついに福地は、マグロ漁船・第三十八全徳丸によって救助された。

体一つで海を漂流した福地の辛く長い三日間はこうして幕を閉じた。

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